母の部屋から一冊の本 「下山の思想: 五木寛之」
母の部屋で読む。
戦後、私たちの親世代は敗戦の焼け跡の中から、営々と頂上を目指して登り続け、
そして見事に登頂を果たした。
その経済成長はすごいものだった。
頂上をきわめたあとは、下山しなければならない。
成熟期のこの時代をどう生きていくのか!
未曾有の大災害後に書かれたこの本は、今後、私たちは何をすべきかを問いかけているように思う。
人生もそうだよね。
私は今、人生においても下山している。
登頂するときはがむしゃらに前だけを見ていた気がするが、、、。
下山はゆっくりと今までの風景を楽しもう。
何事もなく下山できれば良いのだけど、きっとそうはいかない。
どんな山の登頂も下山して初めて成功と言えると言う。
人生においてもきちんと下山したいと願う。
ほら、麓はもうすぐ、、、
