彼女とは小学校から何故か自然に仲良くなって、中学の時はすでに「親友」なんて言いあっていた。
いつも笑顔だった。
些細なことで笑いあった。
恋バナで盛り上がったよね。
彼女は幼くして両親がいない、私の記憶にはうっすらと母親の面影があるが、
叔母さん夫婦と一緒に暮らしていた彼女の姿しか思い浮かばない。
頑張り屋で、笑顔で、周りを楽しませて、涙なんか見せたことがなかった。
彼女が結婚すると聞いたときは本当に嬉しかったな~。
何十年か振りで会える機会が、、、私の都合で会えず。
でも、時々連絡をとるようになった。
「母の梅干しもなくなって、今年からどうしよう~漬けたことないしね」
「じゃ、私の漬けた梅干し送るよ~」と
何気ない会話から、届いた宅配便。
泣けてきた。
梅干しはもちろん、富山名物があれこれ詰め込んであった。
お米まで入っていて、まるで母からの宅配便みたいだよ~
今までの歩いてきた人生を笑いあって話そうね。
そんな時間が訪れたことに感謝。
ちょっぴり塩からい梅干しのおにぎりを頬張りながら、あの頃を思い出す。
