80歳になった時。
母は書道を習い始めた。
長年続けていた「俳句」を自分の書で残したい。と思ったらしい。
その書が、県の展覧会で賞をもらうまでになり、ますます手習いに拍車がかかっている。
母は常に前向きだ。現状に甘んじることのない生き方をしてきている。
そんな母をある時は尊敬し、ある時はうっとうしく思った。
なぜ今を幸せと思えないの?と、、、
母に言わせると、幸せだけど、まだ自分で何かできる事があるはずだ!と思うらしい。
このまま人生を終えてはもったいないと、、。
父が亡くなって25年、一人で生活していくには、自分で自分を律する事が必要だったのかもしれない。
ずーと母の背中を追いかけてきた私は、「かなわないや、、、」と思う。
それでも母は私の道しるべだ。
母の書(句)を読みながら、、、「お願いだからまだまだ娘の道しるべでいてください」と、、、、。
「生と死を 誰に託さん 吾亦紅」
