続けて2冊の本を読んだ。
1冊は、水村美苗の「母の遺産――新聞小説」
八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日からの、終末医療の問題に直面した体験をふまえた長編小説だ。
「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」の衝撃的な帯の言葉、、。
もう1冊は、小池 真理子の「沈黙のひと」
パーキンソン病を患い、沈黙のうちに亡くなった父を看取る娘。遺された手紙類を頼りに父の人生をたどる。
偶然に手にしたわけではないのかも知れない。潜在意識の中に存在していた気持ちが選んだのだと思う。
看取りの世代、そして老いも感じはじめる世代。
人にはそれぞれにかけがえのない時間があって、それに気がついたり気がつかなかったりしながら一生を終えていく。
何が幸せか、何が不幸かなんて他人が決めることではないのですよね。
今を一生懸命生きよう!
娘として、妻として、母として、、、そして私として。
